FRECIOUS dewo iiのある暮らし 自分で選び抜くことを大切にする インテリアスタイリスト 石井 佳苗さん

インテリアのほか、ライフスタイルの提案をさまざまなアプローチでしている石井佳苗さん。彼女が暮らすのは、東京都内にあるヴィンテージマンション。1LDKの空間をリノベーションし、猫3匹と穏やかに暮らしています。自身の感性が反応した、本当に好きなモノだけがある空間は、どこを切り取っても、美しく整っています。自分らしい住まいの作り方やふだんの暮らしぶりを尋ねました。

窓から見える、
自然の景色に惹かれて選んだ住まい。

部屋の開放的な窓から望む、緑の景色に惹かれて購入したという、都心にある築50年のヴィンテージマンション。友人が住んでいたこともあり、何度か足を運ぶうちに建物の造りや周辺環境、住人同士の交流など、あらゆる面に心地よさを感じたという。52平米の1LDK空間は、南西向きの窓から入る光がとても心地よく、猫3匹が寝転んだり、寛いだり、気ままに過ごしている。洗練された住空間での石井佳苗さんの一日は、窓を開けて空気の入れ替えをすることから始まる。

猫3匹が寝転んだり、寛いだり、気ままに過ごしている
ボタンが『NORMAL』『COLD』『HOT』とローマ字でデザインされているシンプルさも気に入っています
「ボタンが『NORMAL』『COLD』『HOT』とローマ字でデザインされているシンプルさも気に入っています」。石井さんの一挙一動を追いかけるように、愛猫のメグが行動を共にしている様子がなんとも可愛らしい。
コンパクトな空間にさまざまな形の椅子が配置され、各コーナーに石井さんや愛猫の居所がある
コンパクトな空間にさまざまな形の椅子が配置され、各コーナーに石井さんや愛猫の居所がある。佇まいが美しい椅子は、座っていないときの存在感も魅力的。

リノベーションした白い壁に、
馴染む色のウォーターサーバー。

「目の前の緑を眺めて深呼吸し、神棚に置いてあるお水を替えてお香を炊き、手を合わせます。その後に猫たちにご飯をあげて。それからですね、自分のことに取り組むのは。水や白湯を飲みつつ、コーヒーを淹れるのがルーティンになっています」

飲み物を飲むときに活躍するのが、ウォーターサーバー「FRECIOUS dewo ii」だ。リノベーションした際にきれいに塗り直した白い壁と、自然に溶け込んでいる様子が美しい。

「朝・昼・晩、水を飲んでひと呼吸したり、お茶をしたりする時間が好きなので、とても重宝しています。常温、コールド、ホットの3タイプを選べて、お湯を沸かさずともすぐに飲めるのが嬉しい。デザイン的には、マットな質感やナチュラルなカラーリングが家の壁にとても馴染んでいるのがいい感じで。私の母は今、ひとり暮らしをしているのですが、火を使ってお湯を沸かす、ちょっとした作業も億劫になってしまうときもありそうで。お湯を沸かしている間に、沸かしていることを忘れてしまう可能性もゼロではないですし、そうした状態にある人をサポートしてくれるプロダクトでもあるように思います。ボタンひとつで、そのとき飲みたい温度の水を出せることは、気持ちを軽くしてくれるような作用があるのではないか、と。『FRECIOUS』の天然水はミネラルが控えめで、猫が飲む水としても問題ないそうなので猫の飲み水としてもいいなと思います」

日常を支える、つくりおきの味噌玉。

壁の風合い、小窓のしつらえなど、自身が隅々まで磨き上げた空間を見渡すと、石井さんがいかにインテリアを愛しているのかが、つぶさに伝わってくる。ベッドルーム以外は仕切りがない間取り。キッチン&ダイニング、書斎、読書スペースがゆるやかに繋がっている。猫たちにとっても動きやすく、とても心地よさそうだ。そして、この空間で目を引く景色のひとつとして、曲線が印象的なコンパクトなキッチンがある。一日のうちで石井さんがここに立つ時間は、わりに長い。

「家で過ごす時間が好きなので、日々の食事は簡単にできる料理を作ることが多いです。ときには友人を呼んで食事会をすることも。忙しいときでも健康的な食生活を心がけたいと思っているので『味噌玉』を作り、ストックするようにしています。そうした習慣は、友人の発酵研究・料理家の真藤舞衣子さんに味噌の作り方を教えてもらったことがきっかけ。味噌をボール状にまとめてラップで包むだけの手軽な準備だけで作れます。後は、飲みたいタイミングで出汁、わかめやドライフリーズされた具材などをサッと入れてお湯を注ぐだけ。ウォーターサーバーがあることでさらに時間を短縮できるのが嬉しいです。手作りの味噌は麹がたくさん入っていて、おいしいですし、腸内環境も整えられる気がしています」

日常を支える、つくりおきの味噌玉
ウォーターサーバーがあることでさらに時間を短縮できる
石井 佳苗さん

料理をした後は、お気に入りの椅子に腰をかけ、外の景色をぼんやりと眺めてひとやすみを。石井さんは木々に止まっている鳥や周りを自由に飛び回る鳥たちの鳴き声を聴くのが大好きだという。

「鳥の声を聴きながら、植物にまばゆい光が差している様子を偶然眺められたら、すごく幸せな気持ちになれます。そうした情景は偶発的に出合えるものですし。インテリアは自分次第で細部までコーディネートできますが、自然の中に存在しているものは、自分のコントロール外にあるもの。二度と同じ瞬間に出合うことはできないですから。書斎で仕事をしようと意気込んでも、気づいたら目の前の景色に見入ってしまうこともありますね(笑)」

石井 佳苗さん

どのコーナーを見渡しても美しいと感じられる景色が広がっている石井さんの住まい。こんなふうに完璧に整った空間を作り出す美意識は、いかにして磨き上げているのだろうか。

「シンプルなことですが、自分が気に入ったものを一つひとつ選び、時間をかけて積み重ねていくことを大事にしています。木製、ステンレス、真鍮など、さまざまな素材が好きで、素材の美しさ、上質さに魅了されて迎え入れたものも存在します。心がけているのは、著名なデザイナーが作った物だから一目置くのではなく、自分の心が反応したものを素直に選ぶようにすること。そして、物を手に入れた後に大切なのは、その物がちゃんと輝ける居場所を作るようにしています。それができていないと、気に入って迎え入れた物が、可哀想に思えるので。今は情報が溢れている世界に生きているから、どうしても“誰かが持っているもの”が欲しくなってしまったりすることもあると思います。でも、そうしてしまうと本来、自分が本当に好きだと思っているものからズレが生じてしまう気がしていて。ふだんからそうしたことに意識的になり、“感性を自分に戻す作業”をしてみるといいと思います」

自分が何を好きなのか。そのことに深く潜り、向かい合ってみる。そうした時間の累積によって、“自分で選び抜く”ということが本当の意味で身についていくのだろう。

美しいと感じられる景色が広がっている石井さんの住まい
自分の心が反応したものを素直に選ぶようにすること

Profile 石井 佳苗 Kanae Ishii

カッシーナ・イクスシーに10年間勤務の後、インテリアスタイリストとして独立。インテリアのほか、衣食住のライフスタイル提案を中心に暮らしまわりのスタイリングを手がける。著書に『Heima 住まいの感覚を磨く9つのキーワード。』(扶桑社ムック)『Love Customizer2 DIY×セルフリノベーションでつくる家』(エクスナレッジ)がある。また、インテリアのオンラインレッスンのWebサイト「Heima Home Design Lesson」も運営。

photo : Hitoshi Sakurai
edit & text : Seika Yajima

石井さん愛用中のウォーターサーバー

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